手紙の書き方~②目的別「頭語・結語」の使い方

あらたまった手紙を書くときは、「拝啓」「前略」といった手紙の冒頭に使う頭語と、「敬具」「かしこ」など結びに使う結語を使います。

頭語・結語は数種類ありますが、何を使ってもよいというわけではありません。手紙の内容や目的によって使い方が異なりますので、正しく使うためには決められたルールを知る必要があります。

この記事では、頭語・結語の種類と使い方を説明していきますね。

頭語と結語の基本的なルール

「頭語」は、手紙文独特の冒頭語です。
頭語に対し結びの言葉となるのが「結語」です。

頭語は「こんにちは」、結語は「さようなら」と同じ意味合いです。

頭語で始めた手紙は、必ず結語で結びます


また、頭語と結語には決まった組み合わせのルールがあります。
手紙の目的や性別によっても使い方に違いがありますので、注意が必要です。

手紙の書き方~①あらたまった手紙の基本構成~

目的別「頭語・結語」の組み合わせ

目的や性質別に使う「頭語・結語」の組み合わせの例を紹介します。

  • よく使われる表現を赤色文字で表示しています。
  • 赤字同士の組み合わせが一般的ですが、それ以外は同じ項目内であれば、自由に組み合わせることができます。
  • は、主に差出人が女性の場合に使います。
  • かしこ」は差出人が女性の場合に使える結語です。どの頭語にも使える万能なものですが、女性らしさを強調してしまうため、ビジネスシーンでは避けたほうがよいでしょう。

一般的な手紙

もっとも一般的な組み合わせは「拝啓→敬具」です。
目上だけでなく、同僚や部下、親戚など相手を問わず誰にでも使うことができます。

「拝呈」「啓上」は「拝啓」よりも丁寧な表現です。

差出人が女性でしたら、文章(「一筆申しあげます」など)にするとやわらかく優しい表現になります。

一般的な手紙
【頭語】
拝啓(はいけい)/拝呈(はいてい)/啓上(けいじょう)/
一筆申し上げます※女性
初めてお手紙を差し上げます

【結語】
敬具(けいぐ)/敬白(けいはく)/拝具(はいぐ)/
かしこ※女性
乱筆お許しください

あらたまった手紙

お客様や目上の方へ向け礼儀を尽くす表現です。
祝い状・礼状・詫び状などや、会社関係のあらたまった書状にも使います。

よく使われるのは「謹啓」です。
「粛啓」や「恭啓」は、「謹啓」より丁寧な表現です。

あらたまった手紙
【頭語】
謹啓(きんけい)/謹呈(きんてい)/
恭啓(きょうけい)/粛啓(しゅくけい)/
謹んで申し上げます※女性
【結語】
謹言(きんげん)/謹白(きんぱく)/
敬白(けいはく)/再拝(さいはい)/
かしこ

急ぎの手紙

急用を伝えたい手紙に使います。
時候の挨拶は書かず、すぐに要件に入ります。

基本的に目上の人にはこの趣旨の手紙は書かないものとされ、丁寧な形はありません。

急ぎの手紙
【頭語】
急啓(きゅうけい)/急呈(きゅうてい)/
急白(きゅうびゃく)/
取り急ぎ申し上げます※女性

【結語】
草々(そうそう)/不一(ふいつ)/
不備(ふび)/不尽(ふじん)
かしこ

前文を省略する手紙

形式ばった挨拶を省略するときに使います。
使うのは身内や親しい間柄の場合で、目上の方には使いません。

時候の挨拶は書かずに、すぐ本題に入ります。

前文を省略する手紙
【頭語】
前略(ぜんりゃく)/冠省(かんしょう)/
略啓(りゃくけい)/寸啓(すんけい)
前文お許しください/
前略失礼いたします/
前略ごめんください※女性
何よりもまずお詫び申し上げます(深いお詫び)

【結語】
草々(そうそう)/不一(ふいつ)/
不尽(ふじん)/かしこ
敬具(深いお詫び)

返事の手紙

手紙を返信するときに使います。

相手の安否は分かっていますから、時候や安否の言葉は省いても失礼にはなりません。
頭語のあと「お問い合わせの件ですが・・・」など、すぐに要件に入ることができます。

返事の手紙
【頭語】
拝復(はいふく)/復啓(ふくけい)/
謹復(きんぷく)/
お手紙拝見いたしました※女性
お手紙ありがとうございました

【結語】
敬具(けいぐ)/拝答(はいとう)/
敬答(けいとう)/
かしこ※女性 /
ご返事まで/ごめんください

重ねて出す手紙

書き忘れがあった場合など、相手の返事を待たずに続けて同じ相手に手紙を書く場合に使います。

基本的に目上に対しては失礼にあたるため使いません。
どうしても必要な場合は、お詫びの言葉も加えましょう。

重ねて出す手紙
【頭語】
再啓(さいけい)
再呈(さいてい)/追啓(ついけい)/
重ねて申し上げます

【結語】
敬具(けいぐ)/敬白(けいはく)/
拝具(はいぐ)/かしこ※女性

初めての相手に出す手紙

面識のない相手に対し出す手紙に使います。

初めての相手に出す手紙
【頭語】
初めてお手紙を差し上げます/
突然お手紙を差し上げるご無礼をお許しください※女性

【結語】
敬具(けいぐ)/敬白(けいはく)/
拝具(はいぐ)/かしこ※女性

お悔やみの手紙

お悔やみの手紙
【頭語】
※頭語は省略します。

【結語】
合掌(がっしょう)/
敬具(けいぐ)

まとめ

あらたまった手紙や書状では、今回紹介した頭語・結語を使うことで、相手に対する敬意を表すことができます。

丁寧さの度合いによっても種類がありますので、相手との関係や内容に合ったものを選びましょう。

頭語は「こんにちは」、結語は「さようなら」にあたる表現です。
目上の方に宛てる手紙などには、ぜひ積極的に使ってみてください。

手紙の書き方③季語と時候のあいさつ