お歳暮を贈る時期いつからいつまで?贈りそびれてしまったら⁈正しい贈り方のポイント

年末に近づき、お歳暮の時期がやってきましたね。

お歳暮は、日頃お世話になっている方々に感謝の気持ちを品物にしたためて贈るもの。
その気持ちをきちんと伝えるためにも、慌ただしさの中ではなく、余裕をもって丁寧に贈りたいものですね。

この記事では、お歳暮を贈る時期と正しい贈り方を紹介しています。気持ちの良いお付き合いのために参考にしてみてくださいね。

 

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お歳暮は誰に贈るもの?

そもそもお歳暮は誰に贈るものなのでしょうか?

現代のお歳暮事情において、誰かに必ず贈らなくてはならない、というような特別な決まり事があるわけではありません。

日頃お世話になっている方に、感謝の気持ちを込めて贈りましょう。

本来はお世話になっている目上の方に贈るものですが、現在ではなかなか会えない遠方の知人友人に互いに贈り合うなど、年末の挨拶としても馴染んでいるようです。

基本的には毎年贈る贈答の習慣という考え方が定着していますので、1回限りの贈り物など、お歳暮の時期であっても「御礼」「御挨拶」として贈る方が望ましい場合もあります。

 

親・親戚

結婚すると、お互いの両親に向けて贈る場合が多いようです。

また、お世話になっている親戚に贈る場合もありますし、悩んだときは、贈る範囲を兄弟姉妹で相談してもいいですね。

結婚式を挙げた年であれば、お世話になった親戚も多いことでしょう。結婚後の挨拶と御礼を兼ねて贈るとよいでしょう。

 

仲人

自身の挙式で仲人をお願いした場合には、礼儀として挙式から3年間お歳暮を贈ることが勧められています。お付き合いの仕方によって、その後も続けて贈る人もいます。

お中元・お歳暮と、負担を感じるようであれば、お歳暮だけにするなど、少しずつ軽くしていってもよいでしょう。

 

勤務先の上司

特にお世話になっている場合だけでよいでしょう。
現在は、コンプライアンス上の問題から上司や取引先にお歳暮を贈ることを会社の規則で禁止している企業もあります。

せっかく感謝を伝える機会ではありますが、その気持ちに水をさす事態とならないように、事前に自身で社内の規定を確認しておきましょう。

取引先も同様です。現在はお歳暮を受け取ることを控えるよう促す規定がある例もありますので、場合によっては事前に取引先事情のお伺いを立てることが適切かもしれません。

 

先生

子どもの学校の先生には贈らないのが一般的です。
恩師や習い事の先生など、特別にお世話になっている場合などは贈ることもあります。

 

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お歳暮を贈る時期はいつからいつまでが正解?

一般的な地域(関東・沖縄以外)

12月13日~12月20日

お歳暮は本来、12月13日~12月20日までに贈るべきと言われています。

12月13日は「正月事始め」。正月を迎えるための準備を始める日のことです。また、この日を「すす払い」ともいい、新しい年を迎えるために1年間のすすを落とす日とされています。

お歳暮はこの日を始まりに、20日頃までに届くように贈るのが一般的です。
年末の挨拶ですので年内に届けばよいという考え方もあるようですが、25日を過ぎるとお正月の準備で忙しくなりがちですし、贈り先が自宅ではない会社や店舗などでは年末年始休業に入っている場合もあります。

また、全国的にお歳暮時期が早まっている傾向にあります。少し早くても問題はありませんが、いずれにしても相手の都合を考え、迷惑にならない時期を選ぶことが大切です。

ただし、数の子や鮭のような生鮮食品を贈る場合は例外です。なるべく遅く年始直前に届くよう、25日頃を目安に送りましょう。

 

関東地方

12月1日~12月20日

ほかの地域よりも少し早いのが関東地方です。東京や神奈川などでは12月初旬には届くことも多くなってきています。

現在では会社や企業によって、11月に入った頃から準備をはじめ、11月末には発送してしまうことも珍しくありません。

お歳暮ギフトを取り扱うデパートなどでは早期割引を実施している場合もあります。
年々時期が早まってきている傾向にありますので、関東地方へのお歳暮は早めに準備して発送するとよいでしょう。

 

沖縄地方

12月1日~12月25日

沖縄のお歳暮時期は、ほかの地域よりも期間が長く年の瀬近くまで贈られるのが一般的です。

とはいえ、やはり年末になると多忙になる方も多いので、相手のことを考えると、あまり遅くならない方がよいでしょう。
遅くなる場合は、受け取り可能か、在宅しているかどうかを事前に確かめるなど配慮しましょう。

 

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お歳暮を贈る際の注意事項

感謝の気持ちを贈るお歳暮ですから、お相手の方には気持ちよく受け取っていただきたいものですよね。そのために、気を付けたい注意点があります。

 

お歳暮を贈りそびれてしまった!そんな時は…

相手に対し自身が一方的に贈る場合、時期が外れてしまったら「お歳暮」ではなく表記を変更して改めて贈ることをおすすめします。

遅くなってしまった場合だけではありません。
お歳暮はふつう、目下から目上の方に贈られるものですので、お返しは必要ありません。
しかし、贈っていない相手から届いたお歳暮のお返しを、自分もしたいという場合もあるかもしれません。このとき、お歳暮の時期に余裕があればよいのですが、時期を過ぎてしまったという場合も、お歳暮の表記を変更して贈ります。

12月25日を過ぎるようであれば、年始の挨拶も兼ねて年明けに「お年賀」として贈るのもよいですね。「お年賀」と表記するは松の内である1月1日から7日(関西は15日)まで。本来「年賀」は年始の挨拶回りに贈るものですから、直接手渡しするのが望ましいです。、

松の内を過ぎた1月8日から2月4日頃(関西は1月16日~2月4日頃)に贈る場合は、「寒中御見舞」「寒中御伺」と表記してして贈ります。
本来「寒中御見舞」「寒中御伺」は、立春を迎えるまでの挨拶や贈りものとして用いられる表記です。

さらにこの時期を過ぎる場合、2月末までは「余寒見舞い」として、さらに表記を変更しましょう。

 

喪中でも贈って大丈夫?

贈る側・受け取る側のとちらかが喪中の場合でも、「お歳暮」を贈ることができます。

ただし、四十九日を過ぎていない場合は、心も体も落ち着きを取り戻していない可能性もありますね。少し時期をずらし、落ち着いた頃に贈るという気遣いが必要です。
この場合、「寒中御見舞」「寒中御伺」と時期に合った表書きに変えて贈ります。。遺族をなぐさめる言葉や手紙などを添えれば、よりいっそう気持ちが伝わるでしょう。

喪中の場合、正月を祝う「お年賀」はタブーです。お歳暮の時期に贈りそびれてしまった場合は、松の内を過ぎてから「寒中御見舞」「寒中御伺」または「余寒見舞い」として贈りましょう。

 

お中元を贈ったからお歳暮はいらない?

通常、お中元を贈った相手には、お歳暮を贈るのが一般的です。
どちらか一方を贈る場合は、一年の感謝を込めて「お歳暮」を贈りましょう。

お中元を贈った年はお歳暮も贈りましょう。どちらかにする場合は、次の年からお歳暮だけにするといいですね。

 

品物は相手の事を考えて選ぶ

贈る相手の年齢、家族構成、好みなど、できるだけ喜んでもらえるような品物選びをしましょう。

食品であれば、日持ちするものや季節感のあるもの、以前贈って好評だった品物であれば毎年贈っても喜ばれます。ビールやハムなど、お正月にも召し上がっていただけるものも人気があるようです。

どのようなものが喜ばれるか迷う場合は、デパートのカタログギフトという選択もあります。その場合は食料品が充実しているものを選ぶとよいでしょう。

食料品を贈る場合、お相手がご年配の方であれば堅いものを避けたり、家族構成によっては食べきれない量は控えるなどの配慮をしましょう。

 

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まとめ

お歳暮を贈る時期は地域によって多少異なります。

贈る時期の目安
  • 一般的(関東・沖縄以外)12月13日~20日頃
  • 関東地方 12月1日~12月20日頃
  • 沖縄地方 12月1日~12月25日頃

義理を果たすような印象を持ってしまいがちなお歳暮ですが、日頃伝えられない感謝の気持ちを伝える良い機会です。気持ちの良い素敵なお付き合いのために、贈る相手のことを考え、日にちの余裕をもって準備を始めましょう。

 

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