のし袋の選び方~目的別3つのポイント

文具店や専門店には、様々な種類ののし袋が並んでいます。

特に結婚祝いの祝儀袋は、目移りするほどカラフルで個性的なデザインのものがたくさんありますね。

結婚祝いだけでなく、一般的なお祝いや不祝儀袋にも大判のものから印刷されたものまで数種類ありますので、いざ、のし袋が必要になったとき、どれを選んだらよいか困惑する方もいるのではないでしょうか。

のし袋は、目的や金額などに合ったものを選ぶ必要があります。

祝儀や不祝儀は相手を思う気持ちから贈るものですので、万が一間違えても大目に見てくれる方がほとんどかもしれません。
ですが、気持ちを贈るものだからこそ、ふさわしいのし袋を選んで贈りたいものですね。

この記事では、のし袋の選び方を目的別にまとめています。
ぜひ参考になさってくださいね。

のし袋の選び方~重要な3つのポイントとは?

最低限これだけはおさえておきたい、のし袋を選ぶ際の3つのポイントがこちら。

① 水引の色・結び方

◆水引の色

  • 慶事・・・赤白・金銀・赤金など
  • 弔事・・・白黒・黄白・銀・黒など

◆水引の結び方

  • 結びきり(あわじ結び・真結びなど)…二度三度と繰り返したくないこと
  • 蝶結び(花結び)…何度あってもよいお祝い事
結びきり(あわじ結び)
蝶結び(花結び)

② 熨斗(のし)の有無

袋の右上に貼ってある飾りを熨斗(のし)と言います。

元々、神仏や贈答品に干した熨斗鮑(のしあわび)が縁起物として添えられていました。
それがやがて簡略化され、現在の熨斗の形となりました。

この熨斗(のし)も、目的によって「付いていていいもの」と「いけないもの」とがありますので注意しましょう。

③ 金額に合った大きさ・装飾

金額によって、のし袋の大きさや装飾を合わせましょう。

のし袋には、豪華な水引をあしらった大判のものから、水引や熨斗が印刷されている封筒タイプのものまで様々な種類のものが売られています。

目的に合わせて水引や熨斗を選ぶことも重要ですが、同時に金額に合ったものを選ぶことも大切なマナーです。

知っておきたい!のし袋(祝儀・不祝儀)の基本マナー

のし袋(ご祝儀・香典)へのお金の入れ方~中包みの使い方

結婚祝い(贈る側)

結婚祝いののし袋選びで大切なのが、金額に見合ったご祝儀袋を選ぶことです。

結婚祝いののし袋の基本
  • 水引:紅白または金銀の結びきり
  • 熨斗(のし):あり
  • 表書き:「壽」「寿」「御結婚御祝」「祝 御結婚」など
    ※文字数が偶数にならないように、4文字の場合は「祝〇御結婚」のように文字間を開けるとよい。
  • 名前:姓名とも

金額の目安

◆1万円まで
できるだけシンプルなもの

2、3万円
ひだ飾りのある上包みや、少し凝ったデザインの水引が付いたもの

◆5万円
金などをあしらった格調高い色合いで豪華なもの

◆7、8万円以上
大判で厚みのあるもの。
松竹梅や鶴亀などの水引飾りがついた豪華なもの。

~1万円
2,3~5万円
5~7万円以上

結婚祝い(主催者側のお礼・お返し)

主催者側のお礼やお返しにも決まり事があります。

仲人様へのお礼

  • 水引:結びきり
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「御礼」「寿」など
  • 名前:両家の姓を連名で

仲人・来賓の交通費

  • 水引:結びきり
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「お車代」
  • 名前:仲人へは両家の姓を連名で、列席者にはそれぞれの姓を

係を依頼した方へのお礼

受付などの係を務めてくれた友人などにお礼をする場合です。

  • 水引:結びきり
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「寿」「御祝儀」など
  • 名前:両家の姓を連名で

式場へのお礼

◆神社

  • 水引:結びきり
  • 熨斗:なし
  • 表書き:「御初穂料」「御礼」など
  • 名前:両家の姓を連名で

◆キリスト教(教会)

  • のし袋:白い封筒
  • 水引:なし
  • 熨斗:なし
  • 表書き:「献金」
  • 名前:両家の姓を連名で

◆お寺

仏式の挙式の場合は僧侶へのお礼となります。

  • 水引:結びきり
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「寿」
  • 名前:両家の姓を連名で

心づけ

着付けやヘアメイク、司会者やカメラマンなどにお礼として渡す場合です。

  • 水引:結びきり(印刷可)
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「御祝儀」
  • 名前:両家に関わることは両家の姓を連名で、それぞれにお世話になった場合はそれぞれの姓を書く。

様々なお祝いとお付き合い

一般的なお祝いの基本的なのし袋は、紅白蝶結びの水引、熨斗ありです。

日常のさまざまなお付き合いにおいても基本的には同じです。

出産祝い

  • 水引:紅白の蝶結び(花結び)
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「御出産御祝」「祝 御出産」「御安産御祝」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:5,000~1万円
  • 贈る時期:出産後1週間~1ヶ月

初節句・初誕生祝い

  • 水引:紅白の蝶結び(花結び)
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「初節句(初誕生)御祝」「御祝」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:3,000~5,000円
  • 贈る時期:当日、もしくは1週間前までに郵送

七五三祝い

  • 水引:紅白の蝶結び(花結び)
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「祝 七五三」「御祝」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:3,000~5,000円
  • 贈る時期:当日、もしくは1週間前までに郵送

入園・入学祝い

  • 水引:紅白の蝶結び(花結び)
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「ご入園(ご入学)御祝」「御祝」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:3,000~3万円
  • 贈る時期:入園(入学)式の1週間前頃までに

卒業・就職・成人祝い

  • 水引:紅白の蝶結び(花結び)
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「御卒業(御就職・御成人)御祝」「御祝」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:5,000~3万円
  • 贈る時期:卒業・就職は3月中、成人式は事前

長寿祝い

  • 水引:紅白・金銀の蝶結び(花結び)
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「寿」「福寿」「祝還暦」「祝古稀」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:1万~10万円
  • 贈る時期:祝宴に招かれている場合は当日持参、それ以外は誕生日までに

新築・転居祝い

  • 水引:紅白の蝶結び(花結び)
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「御新築御祝」「御祝」、「御餞別」(転居の場合)など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:5,000~1万円
  • 贈る時期:新築披露当日か、転居1~2ヶ月以内

昇進・栄転祝い

※目上の方には品物を送るのがマナーです。

  • 水引:紅白・金銀の蝶結び(花結び)
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「御祝」「御昇進(栄転)御祝」、「御餞別」(転勤の場合)など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:5,000~2万円
  • 贈る時期:昇進(栄転)後、1~2週間以内

開業・開店祝い

  • 水引:紅白の蝶結び(花結び)
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「御祝」「御開業(開店)御祝」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:5,000~3万円
  • 贈る時期:当日、もしくは1週間前までに郵送

中元・歳暮・年賀

※品物で贈るのが一般的です。

  • 水引:紅白の蝶結び(花結び)
  • 熨斗:あり
  • 表書き:「御中元」「御歳暮」「御年賀」「賀正」など
  • 名前:姓のみ
  • 金額の目安:2,000~5,000円
  • 贈る時期:中元は7月15日、歳暮は12月20日、年賀は松の内(一般的に元旦から7日・関西地方は15日)まで

御見舞い

「御見舞い」に用いるのし袋は、これまでのお祝いとは意味合いが異なります。

水引はあってもかまいませんが、その場合は紅白の結びきりです。これは二度と繰り返してほしくないという願いが込められているからです。
贈答ではないので熨斗(のし)は付けません

病気見舞い

  • 水引:なし、上包みに赤線のみ(水引をつける場合は結びきり)
  • 熨斗:なし
  • 表書き:「御見舞」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:3,000~5,000円
  • 贈る時期:療養中、入院中

※一般的に、お金ではなく花・果物など品物を贈る場合が多くあります。
特に目上の方にお金を贈るのは失礼にあたるので、目上の方には品物を贈りましょう

お見舞いのマナー常識非常識~品物選びからのし袋の書き方まで~

災害見舞い

  • 水引:なし、白封筒
  • 熨斗:なし
  • 表書き:「災害御見舞」「火災御見舞」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:5,000~1万円
  • 贈る時期:被災後、落ち着いた頃に。

災害見舞いは目上の方にお金を贈るのは失礼にはあたりません。

弔事・法要(贈る側)

通夜や葬儀の場合、宗教によるの違いがあるので確認しておくといいですね。

通夜・葬式(香典)

◆仏式

  • 水引:黒白、または双銀の結びきり
  • のし:なし
  • 表書き:「御霊前」「御香典」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:3,000~1万円(親族は~10万円)

関西地方などでは、不祝儀袋に黄色の水引を用いる地域があります。
香典袋のほか、法要の引き出物などにも黄色の水引が印刷されたのし紙が使われる場合もあります。

◆神式

  • 水引:白一色の結びきり、黒白、双銀でもよい
  • のし:なし
  • 表書き:「御玉串料」「御神前」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:3,000~1万円(親族は~10万円)

◆キリスト教式

  • 水引:専用袋か白封筒
  • のし:なし
  • 表書き:「御花料」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:3,000~1万円(親族は~10万円)

法要(参列者からの供養料)

◆仏式

前述の香典とは、「表書き」が異なるので注意!

  • 水引:黒白、双銀、黄色(主に関西)の結びきり
  • のし:なし
  • 表書き:「御仏前」「御供物料」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:5,000~3万円

◆神式

  • 水引:白一色の結びきり、黒白、双銀でもよい
  • のし:なし
  • 表書き:「御玉串料」「御神前」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:5,000~3万円

◆キリスト教式

  • 水引:専用袋か白封筒
  • のし:なし
  • 表書き:「御花料」など
  • 名前:姓名とも
  • 金額の目安:3,000~1万円(親族は~10万円)

施主から僧侶等へのお礼

◆仏式

  • 白封筒を使用
  • 表書き:「御布施」など。(必要に応じて「お車代」「御膳料」なども)
  • 名前:姓のみ
  • 金額の相場:寺院の規定に従うか、葬儀社と相談する

◆神式

  • 白封筒使用
  • 表書き:「御礼」「御祭祀料」など。(必要に応じて「お車代」「御膳料」なども)
  • 名前:姓のみ
  • 金額の相場:神社の規定に従うか、葬儀社と相談する

◆キリスト教式

  • 白封筒使用
  • 表書き:「献金」「御礼」など
  • 名前:姓のみ
  • 金額の相場:教会の規定に従うか、葬儀社と相談する

ちょっとした気持ちを伝える

日頃のお付き合いの中で、ちょっとしたお礼や心づけを渡したいと思う場面も多いですね。

そんなときも、礼儀をわきまえた丁寧な渡し方は、相手に対する心遣いが伝わるものです。

ちょっとしたお礼には、白い封筒に入れて「御礼」「謝礼」、
挨拶には紅白の蝶結び(熨斗付き)に「ご挨拶」「粗品」など・・・

また、旅先での心づけにはポチ袋なども便利ですね。

のし袋はたくさんの種類がありますが、基本的なルールがわかれば金額に応じたものを選ぶだけです。

どうぞ、日常のお付き合いにお役立てください。

のし袋(ご祝儀・香典)へのお金の入れ方~中包みの使い方