挨拶やお礼、結婚や引っ越しといったお知らせも、メールやSNSで済ませてしまうことが多くなってしまった昨今・・・
こんな時代だからこそ、手紙やはがきが届くことはとても嬉しいものです。
ぜひ、日頃のお礼の気持ちを「はがき」にしたためてみてはいかがでしょうか。
この記事では、はがきの宛名や差出人の書き方の基本をまとめています。
失礼があってはいけないと思うあまり、はがきを出せずにいるという場合もあります。
ぜひ、書き方の基本を身に着けて、相手に対する思いを贈ってみてくださいね。
はがきの書き方【基本のルール】
まずは、あらたまったはがきを送る際の基本マナーです。
気持ちよく受けとっていただくために、是非覚えておきましょう。
使用するペンは毛筆や筆ペン、万年筆がおすすめ
はがきを書く際に使用するペンは、毛筆、筆ペン、万年筆が推奨されています。
ボールペンで書くことは、基本的にマナー違反。
特に目上の方に送る場合は注意しましょう。
ボールペンは字が細くなり、見た目も貧相になりやすいということが挙げられます。
また、ボールペンは日常的、事務的な用途で使われることが多いため、これをあらたまったはがきや手紙には使うと印象を損ねてしまう可能性があります。
ただし、友達や家族など親しい間柄であれば、ボールペンを使っても問題ないでしょう。
文字の色の基本は黒字です。
もしくは濃い青であればマナー違反にはならないとされています。
誤字に注意
いうまでもありませんが、相手の住所氏名は間違えないように細心の注意をはらいましょう。
特に気をつけなくてはいけないのは、旧字体(正字)が入っている名前です。
「澤」「邉」「齋」「髙」などは、特に注意が必要です。
同じ「わたなべ」でも、渡邊、渡邉、渡辺、渡部・・・とたくさんの種類があります。
縦書き横書きをそろえる
本来、日本語で書くはがきの宛名は縦書きが基本です。
しかしこれは毛筆で書くことを前提としているものです。
毛筆で書くことが少なくなった現代では、横書きで書くことも多くなりましたね。
現在は横書きでもマナー違反ではありません。
ただし、縦書きでも横書きでも、表裏は縦横を統一しましょう。
表裏をそろえることで、受け取った相手も違和感なく読むことができますね。


ただし、目上の方に出す場合には注意。
取引先や会社の上司、恩師など目上の方には、宛名、裏面ともに縦書きにするのがおすすめです。
差出人の書き方
差出人の住所と名前は、一般的に表面に記載しますが、裏面に記載しても失礼にはあたりません。
裏面に書く場合は、表面(宛名面)に差出人住所氏名は不要です。
引っ越しなどで住所が変わったときは、その旨を一言書き添えましょう。
また、出産して家族が増えたときは、子どもの名前に「ふりがな」をふると丁寧ですね。
書き損じた場合
書き損じてしまった場合は、新しいはがきに書き直しましょう。
修正ペンや修正テープ、二重線などで消すのはタブーです。
特に、目上やビジネス関係の方に宛てる場合は、注意が必要です。
ちなみに、書き損じた官製はがきは、「未投函」であれば郵便局で交換してもらうことができます。
お年玉はがきの場合は、その年のお年玉年賀はがき販売開始日から販売終了日までであれば「無料」で交換してもらえますので、是非利用しましょう。
官製はがきや無料交換期間を過ぎたお年玉年賀はがきは、交換手数料がかかります。
宛名の書き方(縦書き)
【郵便番号枠がある場合】

【郵便番号枠がない場合】

宛名の書き方(横書き)※はがきを縦に使う場合
【郵便番号枠がある場合】

【郵便番号枠がない場合】

- 切手
切手を貼るときは左上が定位置です。
複数枚貼るときはたてに並べましょう。 - 郵便番号
郵便番号枠がある場合は、枠の中に算用数字(例:123-0000)ではっきりと書きましょう。
郵便番号枠がない場合は、はがきの上端から1㎝程度余白をとり書きます。
この場合も算用数字ではっきりと。
「〒」は機械で読み取れないので書きません。 - 住所
住所のは切手から1~2㎝位下、はがきの左端から2文字程度の余白をあけて書き始めます。
取引先や目上の方で他都道府県の住所へ送るときは、都道府県名から記載するのがマナーですが、基本的に目上であれば縦書きで書きましょう。
建物名もわかっていれば省略せずに書きましょう。
建物名は、住所よりも少し小さめの字で、住所書き始めから下げて書き始めます。
【数字の書き方】
横書きの場合の番地などの数字は算用数字を用います。
「丁目」「番地」「号」は「-」(ハイフン)を使い省略することができます。
特別にあらたまった形式で出す場合は、省略せずに書くこともあります。 - 宛て名(氏名)
お相手の名前は、住所の書き出しより一文字程度右に下げて書きます。
上下は中央より少し上に書きます。
誤字がないように注意して、大きめの字ではっきり書きましょう。
敬称は「様」が一般的です。
【連名で書く場合】
ご夫婦など連名で宛名を書く場合、苗字が同じであれば二人目以降の苗字は省略してかまいません。
しかし、それぞれの名前に忘れずに敬称をつけましょう。
家族全員や大人数に宛てる場合は、「○○御一同様」とします。 - 差出人住所・氏名
自分の住所氏名は、右下に記載します。
相手への敬意を込めて、相手の住所氏名よりも小さめに書きましょう。
郵便番号は郵便番号の枠がある場合は枠内に、枠がない場合は住所の上に書きます。
住所と氏名の末字をそろえると美しく見えます。
宛名の書き方(横書き)※はがきを横に使う場合
【郵便番号枠がある場合】

【郵便番号枠がない場合】

- 切手
切手は右上です。 - 郵便番号
郵便番号枠がある場合は、枠の中に算用数字(例:123-0000)ではっきりと書きましょう。
数字が横向きになってしまいますが、良しとされています。
郵便番号枠がない場合は、住所の上に書きます。
この場合も算用数字ではっきりと。
「〒」は機械で読み取れないので書きません。 - 住所
郵便番号枠があるはがきの場合は、はがきの上端から一文字分程度余白をとり、左端から2文字程度あけて書き始めます。
取引先や目上の方で他都道府県の住所へ送るときは、都道府県名から記載するのがマナーですが、基本的に目上であれば縦書きで書きましょう。
建物名もわかっていれば省略せずに書きましょう。
建物名は、住所よりも少し小さめの字で、住所書き始めから下げて書き始めます。
【数字の書き方】
横書きの場合の番地などの数字は算用数字を用います。
「丁目」「番地」「号」は「-」(ハイフン)を使い省略することができます。
特別にあらたまった形式で出す場合は、省略せずに書くこともあります。 - 宛名(氏名)
お相手の名前は、住所の書き出しより一文字程度右に下げて書きます。
上下は中央より少し上に書きます。
誤字がないように注意して、大きめの字ではっきり書きましょう。
敬称は「様」が一般的です。
【連名で書く場合】
ご夫婦など連名で宛名を書く場合、苗字が同じであれば二人目以降の苗字は省略してかまいません。
しかし、それぞれの名前に忘れずに敬称をつけましょう。
家族全員や大人数に宛てる場合は、「○○御一同様」とします。 - 差出人住所・氏名
自分の住所氏名は、表面の左に記載します。
相手への敬意を込めて、相手の住所氏名よりも小さめに書きましょう。
郵便番号は郵便番号の枠がある場合は枠内に、枠がない場合は住所の上に書きます。
住所と氏名の末字をそろえると美しく見えます。
ポストカードの書き方(縦書き)※はがきを縦に使う場合
ポストカード(絵葉書)の裏面の絵や写真の向きに合わせて表の縦横を合わせると、受け取った相手が違和感なく読めるのでおすすめです。
【郵便番号枠がある場合】

【郵便番号枠がない場合】

- 切手
切手の位置は左上です。 - 郵便番号
郵便番号枠がある場合は、枠の中に算用数字(例:123-0000)ではっきりと書きましょう。
郵便番号枠がない場合は、はがきの上端か1文字分程度余白をとって書きます。
この場合も算用数字ではっきりと。
「〒」は機械で読み取れないので書きません。 - 住所
郵便番号枠があるはがきの場合は、枠から一文字分程度あけて書き始めます。
右の余白も郵便番号枠に合わせると適度な余白を作ることができます。
取引先や目上の方で他都道府県の住所へ送るときは、都道府県名から記載するのがマナーです。
建物名もわかっていれば省略せずに書きましょう。
建物名は、住所よりも少し小さめの字で、住所書き始めから下げて書き始めます。
【数字の書き方】
「丁目」「番地」「号」は省略し「|」(縦棒)を使います。
特別にあらたまった形式で出す場合は、省略せずに書くこともあります。
縦書きのときの数字は漢数字です。ただし、十(じゅう)は使いません。
(一、二、三、四、五、六、七、八、九、〇) - 宛て名(氏名)
お相手の名前は、住所の書き出しより一文字程度下げて書きます。
誤字がないように注意して、大きめの字ではっきり書きましょう。
敬称は「様」が一般的です。
【連名で書く場合】
ご夫婦など連名で宛名を書く場合、苗字が同じであれば二人目以降の苗字は省略してかまいませんが、それぞれの名前に忘れずに敬称をつけましょう。
家族全員や大人数に宛てる場合は、「○○御一同様」とします。 - 差出人住所・氏名
自分の住所氏名は、上部の左に小さめに記載します。
住所と氏名の末字の高さをそろえると、美しく見えます。
ポストカードの書き方(横書き)※はがきを横に使う場合
はがきの表面を、右を住所、左を文章に分けます。

- 切手
基本的に切手の位置は右上です。 - 郵便番号
郵便番号は、はがきの上端から1文字分程度余白をとり、中央の境界線から1~2文字程度あけ書き始めます。
数字は算用数字ではっきりと。
「〒」は機械で読み取れないので書きません。 - 住所
郵便番号の下に書きます。
取引先や目上の方で他都道府県の住所へ送るときは、都道府県名から記載するのがマナーですが、目上の方にあてるのであれば、縦書きが望ましいとされています。
建物名もわかっていれば省略せずに書きましょう。
建物名は、住所よりも少し小さめの字で、住所書き始めから下げて書き始めます。
【数字の書き方】
横書きの場合の番地などの数字は算用数字(0,1,2,3…)を用います。
「丁目」「番地」「号」は「-」(ハイフン)を使い省略することができます。 - 宛て名(氏名)
お相手の名前は、住所の書き出しより一文字程度右に下げて書きます。
誤字がないように注意して、少し大きめの文字で中央に書きましょう。
敬称は「様」が一般的です。
【連名で書く場合】
ご夫婦など連名で宛名を書く場合、苗字が同じであれば二人目以降の苗字は省略してかまいません。
しかし、それぞれの名前に忘れずに敬称をつけましょう。
家族全員や大人数に宛てる場合は、「○○御一同様」とします。 - 差出人住所・氏名
自分の住所氏名は、右下に記載します。
相手への敬意を込めて、相手の住所氏名よりも小さく書きましょう。
郵便番号は住所の上に書きます。
住所と氏名の末字をそろえると美しく見えます。
まとめ
あらたまったハガキを書く際の、基本マナーをお伝えしてきました。
はがきを贈る目的は、相手に対する思いを1枚のはがきにのせて届けることにあります。
はがきを書くときには送る相手の顔を思い浮かべて丁寧に書くことが大切ですね。
今回お伝えしたようなマナーを知っておくことは、気持ちよく受け取っていただきたいという相手に対する敬意の表れです。
それが目上の方に送るものであればなおさらですね。
その人のために時間をさいて書いた手書きのはがきは、贈られる相手にとっても大変嬉しいものです。
はがきは手紙とは違い、それほど文書を盛り込む必要はありません。
簡単な文章だとしても、相手に対する思い(お礼、お詫び、近況報告など)が丁寧に書き綴られているはがきは、メールやSNSで手軽に済ませられる昨今だからこそ喜ばれます。
ぜひ気楽な気持ちで、はがきを活用してみてはいかがでしょうか。
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切手を貼るときは左上が定位置です。
複数枚貼るときはタテに並べましょう。
郵便番号枠がある場合は、枠の中に算用数字(例:123-0000)ではっきりと書きましょう。
郵便番号枠がない場合は、はがきの上端から1㎝程度余白をとり、横書きで書きます。
この場合も算用数字ではっきりと。
「〒」は機械で読み取れないので書きません。
住所の右の余白は、一文字分くらいあけましょう。
郵便番号の小枠の右側2つの中心に合わせるとバランスがよくなります。
また、住所の書き始めは、郵便番号枠から一文字程度(1㎝位)下げた位置から書き始めます。
取引先や目上の方で他都道府県へ送るときは、都道府県名から記載しましょう。
建物名は、住所よりも少し小さめの字で、住所より下げて書き始めます。
建物名を省略すると、失礼な印象を与えてしまう場合がありますので、基本的にはマンションなどの建物名も略さずに書きましょう。
【数字の書き方】
「丁目」「番地」「号」は省略し「|」(縦棒)を使います。
(特別にあらたまった形式で出す場合は、省略せずに書くこともあります)
縦書きのときの数字は漢数字です。ただし、十(じゅう)は使いません。
(一、二、三、四、五、六、七、八、九、〇)
お相手の名前は、封筒の中央(郵便番号の大きな枠の真ん中あたり)に住所の書き出しより一文字程度下げて書きます。
誤字がないように注意をはらって、少し大きめの字ではっきり書きましょう。
称は「様」が一般的。
【連名で書く場合】
ご夫婦など連名で宛名を書く場合、苗字が同じであれば二人目以降の苗字は省略してかまいません。
しかし、それぞれの名前に忘れずに敬称をつけましょう。
家族全員や大人数に宛てる場合は、「○○御一同様」とします。
自分の住所氏名は、表面の左に記載します。
相手への敬意を込めて、相手の住所氏名よりも小さめに書きましょう。
郵便番号の枠がある場合は、枠の幅におさめます。
この時、住所と氏名の末字をそろえると美しく見えます。